変わりモノがいい!

変わりモノには価値がある・・・ハズ?

不思議の国、アメリカ

アメリカって嫌な国じゃない?

僕は、2010年に初めてアメリカ本土に行きました。 ハワイには新婚旅行で行ったことがあるので初めてのアメリカ上陸ではないが、それまでは出来るだけ本土への上陸を避けていました。 理由は幾つかあります。 英語が苦手、ということもあれば、アメリカが嫌い(と思っていた)ということもあれば、単純に遠い、ということでもありました。
僕が所属していた会社で担当していた製品は、輸出比率がほぼ100%というような製品で、その中でもアメリカの比率が高い製品でした。 そういう環境の中でアメリカ行きを避けに避けてきたわけなので、どんだけ我儘?ということになります。 ある装置を仲間と一緒に開発し、それを我々の一番の顧客であるA社のキーメンバにプレゼンする必要があり、仲間から、絶対に行ってください、と言われ、最初は嫌だ、と断っていたものの、自分がリーダーで開発する装置に責任があり、最終的にはアメリカに出張することになりました。 人生初アメリカ上陸です。

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 あれれ? TVで見たりニュースで見たりしてイメージしていたアメリカと違う。

当然と言えば当然なのですが、アメリカは合衆国なので州によって全く別の顔を持っています。 まるで別の国のようです。 特に東海岸と西海岸では思考回路が全く違います。 僕の友達で英語が堪能な人間がいますが、東海岸では英語が下手ということで話を聞いてもらえないと嘆いていました。下手ではないのですが、聞き取れないふりをされるようです。 2010年には西海岸の顧客のところに行ったのですが、服装は自由、というかなんでもありの様子。 ジーパンにTシャツ、スーパーマンTシャツに半パン、毛皮のコート、等々。 東海岸のスーツ姿はどこだ?とも思いましたが、顧客がスーツを着ている姿を一度も見ることはありませんでした。 僕はといえば、日本やアジアの顧客のところに行くときの普通の姿である、いつものビジネススーツを1回、2回目までは着ましたが、3回目からは顧客に合わせてビジネスカジュアルに切り替えました。
打ち合わせの場所も日本ではサプライヤーとは調達部の打ち合わせ用の部屋であったり、場合によっては応接室で、となりますが、この顧客の場合は、顧客のオフィースの中にある会議室であったり、工場内のカフェであったりと日本と全く違っています。 カフェで顧客とミーティングを行う際には、近くのテーブルにコンペチタ―が陣取っていることもあります。 最初は、こんなんでいいの?と思ったものです。 顧客との打ち合わせの様子については、本記事の下のほうでも記載します。

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アメリカって格差社会なのになぜ皆幸せそうなの?

アメリカは格差社会ですよね。 日本なんて足元にも及ばない。 でも、アメリカのホテルやスーパーにいくと感じるのだが、何だか皆、幸せそう。 ホテルのメイドさんなんかも愛想がいつもいいし、スーパーのレジのお兄ちゃんもお姉ちゃんもおばちゃんも日本のスーパーのレジでの寒々とした雰囲気と違う。 なんで?と思った次第です。 決して収入が多いわけでもなく、生活が楽でもないはずなのに楽しそう。 例えばレジでの会話が定型的でない。 知らない人にも、今日はどうだった?そうなんだ、大変だったね、とか言っている。 最初は、勘違いかな?この人が特別なのかなとも思ったが、そうでもなく、ほぼ皆同じように幸せそうに見える。 確かにホームレスの数は多いし、ホームレスの姿も日本では想像できないような姿である場合があるのも事実だが、何となくだがアメリカは全体としては幸せそうに見える。 そう考えると、日本人は何故幸せそうに見える人が少ないのだろうかと感じさせられる。 ある人が言っていたが、アメリカ人は不満を持っているが日本人は不安を持っている、と。 不満に対する振る舞いや対処法と不安に対する振る舞いや対処法の違いがなせる業か、宗教観の違いがなせる業か、いづれにしても大きく違う。 あれれ、アメリカって良いかも、と思い始めるきっかけになった出来事でした。

アメリカの会議っていいかも。

日本の会社(少なくとも僕が所属していた会社や担当した日本の顧客)の会議って判で押したように2時間単位だった。 また、会議の名前だけで具体的な内容は事前に来たことがないし、議事録が配られたとしても次回の会議の直前?ということだったと記憶している。 それと、参加者は異常に多く発言者は異常に少ない。 また、会議で何か決まったかというと、決まったような決まっていないような、曖昧な状態であったと思う。
こういうのに慣れた人間である僕は、日本と同じような感覚でアメリカでの会議というかミーティングに参加した。 結果、非常に新鮮な感覚を感じた。 極端な言い方になるが日本と正反対だった。 少人数、短時間(要件が済んだら終わりで短ければ30分長くても1時間)、結論明確、議事録即配信。 あれれ、これいいかも、と思ったものです。 また、日本っでの顧客との打ち合わせとなると、お客様は神様です、じゃないが、明らかに顧客とサプライヤの間には上下関係があり、いいものはいい、悪いものは悪い、とはならず、顧客はいい、サプライヤは悪い、という論理で物事が決まるケースがある。 これが運良くかも知れないが、アメリカの顧客との間では日本で感じたような問題は比較的無かったように記憶している。 いいものはいい、悪いものは悪い、非常にシンプルで判りやすく、ロジカルに物事が進んでいきやすい。 これもアメリカ嫌いだった僕がアメリカを好きになるきっかけになった。 なんだ、アメリカって日本みたいに面倒くさくない。

アメリカに住んでみよう。

アメリカ嫌いだった僕が、ひょんなことでアメリカに出向することになりました。 ひょんなことと書くことも変で、自分から出向することを言い出して実現してしまいました。 それも定年退職して、シニア社員になったとたんにアメリカへ出向する計画を作り、提案したものだから周りはとても混乱したと思います。 我儘ですよね。
アメリカの現地法人に出向しようと思ったのは、シニア社員になって日本にいつづけると後任もやりにくいし僕もやりにくいので、いっそ僕のことを深く知らない人間が多くいるアメリカのほうが働きやすいかな、と感じたので決めた次第です。 結構適当ね。

アメリカに住んで感じたことは、アメリカはとにかく豊か、ということ。 給料も高いが物価も高い。 僕の顧客の会社の初任給は10万ドルだが日本での価値に換算すると600万円するかしないかと思う。 人口が10万人程度の街に住んだが、アパート代は月に1600ドルと東京都心並みの高さ。 昼ご飯代はチップを入れると10数ドルと日本の倍はする。 車の保険料に至っては、年間2000ドル、異常だよね。 病気になったら家を売って病院代を払う人もいると聞いたことがある。 現に僕の上長がアメリカで倒れ1泊2日で入院してカテーテル検査をした金額が8万ドル、狂っている。
アメリカ人は、よく耐えていると思う。

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アメリカで最初に感激したのは道路の信号システム。 日本では安全優先で信号システムが設計されており、結果、車も止まっている人もわたっていない時間帯が結構長いがアメリカは如何に多くの車を走らすかということを目的に信号システムが設計されているようで、全く無駄がない。 信号の切り替わりも交通量によってランダムで、これを実現するための道路には車検知用のセンサが埋められている。 日本はアメリカよりシステムで進んでいると漠然と感じていた気持ちは一気に吹き飛ばされた。
もう一つ、アメリカに負けたと感じたのは、キャッシュレスに対する仕組み。 日本は紙幣の印刷技術が優れているのでお札に対する信頼性が高いのでキャッシュレス化が進んでいないという人もいるが、それにしてもキャッシュレスに慣れるとお札には戻りにくい。 ちなみにアメリカでは20ドル札までをよく使った。 50ドルや100ドルは極力使わないようにアドバイスを受けた。 これも紙幣に対する信用度の問題のようです。

アメリカでの信用度はクレジットヒストリーで測られる。 これは要は、クレジットカードをどれくらい使ったかというもので、お金を使うことで信用度を上げる。 何だか変な感じだが、初年度はクレジットヒストリーが無いので先に書いた保険料が2000ドルというようなことにもなってくる。 信用度が上がると保険料も下がってくる。 アメリカ人がお金を使う気持ちが少しは判るような気がした。 よくTVや映画で、一流のビジネスマンでも、お前はくびだ、と言われた次の月からローンの返済に追われるというシーンを見たが、これは誇張ではなく現実なんだということが良く判った。 こういう時に備えてアメリカ人は貯金をするのではなく寄付をする。 人が困っているときに助けることで、自分が困った時には助けてもらう。 日本人とは全く違う考え方である。 アメリカ人は本当に頻繁に寄付をする。 宗教観の違いによるのかなとも思う。 そうそう、保険料の件で余談だが、日本では車のサイズや運転者の年齢で金額が決まるが、アメリカではメーカ毎に金額のベースが違い(例えばスバルの車には安全装備が付いているので保険料が安い)、学歴によって保険料が違う。 データに基づいてのものだろうが、ちょっとビックリ。

アメリカのお買い物って楽しい!

アメリカに行く前にコストコの会員になった。 日本で会員になるほうが安いと聞いていたので。 アメリカで早速コストコに行った。 本当に驚いた。 モノが豊富なうえに安い。 アメリカの物価が高いと書いたが、ここは別だ。 驚くほど安い。 皆、カート一杯にモノを買っている。 家に帰ってどこに保管するのだろうというぐらい買っている。 僕はクロワッサンと冷凍食品の虜になって当分の間通った。 ミネラルウォーターなんて、1本買っても2ドルぐらいするのに24本買っても5ドルしたかどうかだったと思う。 クロワッサンは12個で6ドルちょっとだったと思う。 また、モノが沢山あって見て回るだけで何だか楽しくなる。 

アメリカでは電化製品も安い。 TVの値段にはびっくりした。 東芝REGZA 55インチが500ドル弱で買えた。 あれ?日本の値段って何なんだ?と思ってしまった。 アメリカでの買い物が楽しくて色々なモノを買った。 これについては別途記事にしようと思う。 とにかくアメリカの買い物は楽しい。 これもアメリカの豊かさを現わしているんだなと思った。

余談だが、日本製の電化製品が非常に少なく、日本人としては寂しくもあり悔しくもあり、本来ならば日本製品であるべきものが違っていることに何を間違えたのだろうかと、悩んでしまった。

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ということで、気持ちが少々萎えてきたので続きは、次回に、ということにします。
続きでは、アパートのことやオフィースのことを書いていこうと思います。

 

 

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