変わりモノがいい!

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不思議の国、アメリカ:国歌斉唱編

もの凄く新鮮な感覚で楽しむことができたスポーツ観戦

僕は、日本では田舎に住んでいたのでスタジアムまでスポーツ観戦に行くことがほとんどなかった。 最後に球場で観たプロ野球の試合は、確か僕が22歳か23歳の時。 今から約40年前。 従って、正しい比較ができていない面はあるが、アメリカでのスポーツ観戦は、それはそれは心から楽しめ、非常に新鮮で心地よいものだった。 そこにはいつも国を大切にしている国民の姿があった。

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 シアトルでMLBを観た。

日本人商工会主催のMLB観戦バスツアーがあったので申し込んだ。 当然ながらバスは満員御礼。 3時間半の長旅を経て無事球場に到着。 到着後は、お上りさんのごとく、アメリカの球場をぐるぐると見て回った。

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待つこと小一時間、さあ、いよいよ始まる。 あれれ?だれか出てきた。 軍服を着ているぞ。 あっ、国歌斉唱があるんだ。

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球場の観客が皆立ち上がって手を胸にあて、国歌を歌う。 おおっ、これは凄い! アメリカ、だ。 それも、皆、本気で歌っている。 あれれ?日本でこんな光景を見たことないぞ。 何だか新鮮だな。
と思いにふけっていると試合開始。 イニングとイニングの間には、色々なイベントがあり観客が主役で皆がエンターテイメントを楽しんでいる。 それとアメリカを感じたのは、イニングとイニングの間のイベントに退役軍人の紹介があった。 観客は皆、温かく拍手を送っている。 こういう光景を見ると何故だか涙が出てくる。

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日本の球場で自衛隊の隊員や元隊員が慰労されることはないよな、と思い、日本人は大切にすべきものを表に出していく必要があるな、と思った。 これも全ては教育の問題なんだけどね。 アメリカ人を見ていると本当に国を大切にしているし、その構成員である国民をきちんとrespectしている。 いつからだろうか、祝日に家の玄関に国旗を掲げなくなったのは。 いつからだろうか、学校で国歌を歌うことを躊躇いだしたのは。 偏見かも知れないが、民主主義は国家に宿り、世界の中で民主主義が定着していない国は独裁(個人または党)国家か社会主義国家のように見える。 そう考えると日本は、世界一成功した社会主義的国家なので(ちょっと言い過ぎ?)国家というものを国民が気にしなくても不思議じゃないのかな、と感じながら、シアトルでの光景を見ていた。

AFLでも同じ光景を見た。

友達に誘われて、シアトルにアメフトを観に行った。 ここでもMLBで観たのと同じ光景を観た。 皆、立って胸に手をあてて国歌を一生懸命に歌っている。 これは本物だ。

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ダウンタウンにNHLを観に行った。

選手がどんどんリンクに入ってきた。 日本でいう二部リーグなのだが会場はほぼ満員。 地元チームの選手は、一人ひとり大型スクリーンに顔が映り紹介される。 ところがビックリ、相手チームはチーム名の紹介もないし選手の紹介も何もない。 アウェイは大変だ。
ここでもMLBやAFLで観たのと同じ光景を観た。 観客全員が脱帽し、立って胸に手をあてて一生懸命に国歌を歌っている。

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こりゃアメリカ人全員同じだな。 こりゃ今の時代に、日本がアメリカに勝てないわけだ。 背負っているものが違うのかも。 アメリカのことを個人主義で自分のことしか考えない国民性と思っている日本人が多いのではないかと思うが、アメリカで生活すると、そうとは言えない光景をよく目にする。 スポーツでのこういうシーンやGoodwillというリサイクル屋に無償で品物を持っていく姿や信号機の無い十字路でFirst in First outのルールを皆が守る姿や頻度の高いdonationを見ていると確かに個人や家族が一番大切な存在ではあるが、きちんと他人をrespectし国家に対して忠誠心を持っている、ということを強く感じた。 日本は経済大国と言われることはあったが、大国と呼ばれることは無かった。 大国の意味をどういう意味にするかにもよるが、世界をリードする国、と定義したとすると、日本人はまずは自分自身を大切にし家族を大切にし他人をきちんとrespectし国家に畏敬の念をもって接する必要があると思う。 アメリカに来て良かったと思う一番の理由が、国家を強く意識することができるようになったこと。 アメリカには中国人もインド人も韓国人も沢山いるが日本人が本当に少ない。 国家を背負う気概を持った日本人が海外で沢山活躍することを祈るばかりです。 日本人、ファイト!!

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