変わりモノがいい!

変わりモノには価値がある・・・ハズ?

不思議の国、アメリカ:Rail Service/Amtrak編

AmtrakでシアトルにGO!

アメリカでは祝日が少ない。 お休みは基本的に土日のみでたまに3連休や4連休がある。(個人で取るバカンスは別ね、これは単位が日ではなく週や月なので)
ジュライフォース、7月4日、この日は独立記念日なんだけど連休だったので土日ではなかなか行こうという気分になれないシアトルに日帰り旅行をすることにした。 車で行っても良いのだが、行きは良いヨい帰りは怖い(暗くて遠い)ので、大陸横断鉄道で有名なAmtrakで行くことにした。

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 流石アメリカ、定刻通りには出発しない。

朝7時にアパートを出て、お気に入りのMAX(電車)に乗ってAmtrakの駅に向かう。 MAXは本当に合理的な運営をされている電車で値段も安いし便数も多い。 朝は4時台から走っているし夜中も遅くまで運行している。 これぞ鉄道の鑑、という存在だ。

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このイメージを持ってAmtrakの駅に向かった。 駅舎は歴史を感じさせる重厚感がある建物で悪くないイメージ。 全席指定でチケットを買って列車の到着を待つ。 アメリカの列車は遅れると聞いているが、予定通り来るかな、と思ってると、期待?に反して発車時刻の15分前には列車が到着した。 素晴らし!と感心したのは早計だった。 実際に発射したのは定刻から遅れること30分、定刻前に到着しながら何故?と思っていると、列車は何のアナウンスもなく静かに走り始めた。 げげげ、そんな馬鹿な。 日本のように過剰なお詫びを聞くのも嫌になるが、何もアナウンスが無いというのも、これはこれで困るよね、と、思ったが、待てよ、理由を聞いたところで何も意味ないか、と納得することにした。 乗客は誰一人不満を言っていない。 ここはアメリカだ。
余談だが、Amtrakのチケット代は同じ区間で同じ等級でも日によって違う。 これもアメリカ的だなと感じ入る。 ネットで良く調べてお得なチケットを買う習慣をつけないといけない。

Amtrakの中を探検

シアトルまでは3時間の長旅なのでAmtrakの中を探検した。 車両は本当に古い。 写真が下手なのと思った以上に写真を撮っていなかったので雰囲気が伝わらないが、そうだね、30年どころではない古さを感じさせる車両だった。 客車と食堂車?の写真を添付しておきます。

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それにしても凄い、駅に着く前にも駅から発車するときにも何のアナウンスもない。 今どこの駅に着いたのかは自分で確認しないといけない。 なんとなく日本が懐かしくなった。 日本のシステムは、過剰な面は多々あるが、アメリカのように何もないよりはいいかな、と思った次第です。 本当に走っているだけです。

シアトルと言ったら坂道、シアトルと言ったらスタバ

日帰りツアーで、かつ、出発が遅れたので実質的なシアトル滞在時間は5時間程度となった。 ということで、Amtrakの駅から有名なPIKE PLACEに行き、スタバ1号店でマグカップを買って、坂道を登っていってスタバ高級店に行ってコーヒーを飲んで駅に戻ってくることにした。 えっ、そのためだけにシアトルに行ったの、という声が聞こえてくる。

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僕はスタバのコーヒーを日ごろ飲む習慣がないが、このスタバ高級店のコーヒーは素直に美味しかった。 でも、お客がとても多く、なかなか席を確保できなかったし、待っている人が多く、落ち着いて飲めなかったのは日本人だからかね。 このスタバ高級店では、豆の焙煎からやっていて各工程を見ることができる。 そういう意味でも一度は価値があるお店と思う。 シアトルは昔、町が大火事になって修復が大変で町全体の1階部分を埋めたと聞いた。 町には、その名残があって、その探検ツアーもある。 時間があれば経験したいね。 今回は時間がないのでパス。

あれ?帰りの列車が来ない。

駅からPIKE PLACEまでの距離がまあまああったのと、なにせシアトルの街中は坂道だらけというか坂道の途中に建物があるようなものなので、歩くのが本当に疲れた。 ということで帰りの列車の時間には早いが30分まえには駅についた。 ベンチに座って、さて、列車の運行状況はどうかな、と掲示板を見たが、特に遅れはないみたいだった。 10分前か15分前になって、遅れあり、と掲示板に出た。 なにかあったのかな、と思いながら待っていると、出発時刻になったが当然ながら列車は来ない。 遅れありのまま変化なし。 特別なアナウンスもない。 同じ列車に乗るのだろうと思われる夫婦連れものんびりと会話している。 ところが、だ、定刻を15分過ぎても30分過ぎても何の変化もなし。 遅れあり、だけ。 とうとう駅員に聞きに行った。 すると駅員は詳しいことは判らない、チケット売り場で聞いてくれ、と言う。 ということでチケット売り場に聞きに行くと、同じように聞きに行った人が帰ってくるのとすれ違った。 なんと列車が来ない、ホテルを探す必要があると言っている。 なんじゃこりゃ。 なんでそうなるの。 そういう状況なのに何故アナウンスがないの、と思っていると、アナウンスがあった。 そのアナウンスはセンセーショナルな内容で、列車は着ません、代行運転のバスの最終案内です、と言っている。 最終も何も今初めて言っているだろ、と思ったが、案内にあったバス乗り場に行った。

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アメリカで暮らしていて思うのは、こういうシーンでアメリカ人は本当に静かだということ。 誰一人、駅員に文句を言わない。 日本だったら大変だろうな、と思い、そうれが理由で駅や車両の中で、ちょっとした遅れやどうでもよいことで、過剰に謝る文化になっちゃったのかなと思った。 これは直したほうが良いよね。 バスに乗って何が起きたのかとネットで調べたら大変なことが起きていた。 タコマからシアトルに行く海沿いの直線路があるのだが、そこでAmtrakが横転したとのこと。 え~っ、そこは直線で真っ平なのになんで横転? 流石アメリカ。

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それから色々調べてみるとAmtrakってしょっちゅう脱線事故しているみたい。 本当ならアメリカにいるうちにアメリカの自然を満喫する目的で大陸横断鉄道に乗って、ロスからシカゴまで行きたかったが、やめることにした。 アメリカでは航空網が発達し、列車の利用者が少なくなってインフラの整備もできていないんだろうな思った次第です。 そういう面では、鉄道網を必要としている国は沢山あるわけで、日本に大きなビジネスチャンスがあるな、と思った反面、アメリカの鉄道網のように日本でもすたれていきつつある産業やインフラが存在するわけで、日ごろは気にしていなくても生活にはなくてならないものもあるわけで、それを疎かにしているんじゃないかな、と少々心配な気持ちが芽生えてきた。 ある意味では原発もそうかも知れない。 極端なアレルギーに支配されることなく、必要なもの、大切なことに人、物、金を手配できる社会でありたいものですね。 ひやひやしながらの日帰りシアトル旅行でした。 面白いことに、シアトルからの代替バスは、30分以上遅れての発車だったのに、ポートランドのAmtrkの駅には、列車の定刻より早く着きました。 Amtrakは長閑に走っていたもんな、と思った次第です。




 



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