不思議の国、アメリカ:Monster Jam編
こんなの観たことない!
アメリカにいるとき、色々なスポーツやイベントを観に行きました。 ベースボール、アイスホッケー、アメフト、航空ショー、インディーカーレース。 これらのものは、日本にも似たようなものがありますが、Monster Jamに相当するようなものは日本で観たことがありませんでした。 これがアメリカだ、と感じました。
これ、プロレスみたい。
Monster Jamを観た時、これプロレスみたい、と思いました。 どういうこと?という声が聞こえますが、一流のエンターテイメントである、それを真剣にやっている、という点です。 どちらも一歩間違えれば命に係るような危険性を持っているにも係わらず、寸止めのごとく完全にコントロールしているプロフェッショナル性に魅かれてしまいました。幾つかの写真を掲載します。
巨大なクルマが高速で走り回る!
結構動きが機敏。
おいおい、ひっくりかえるよ。
そら、ひっくりかえった。 言わんこっちゃない。
すげ~、ひっくりかえったクルマのレスキューがきた。 これが一番
動画を観ると、その迫力に驚くよ!
Monster Jam 2019: Orlando, FL | EXTENDED HIGHLIGHTS | Motorsports on NBC
Monster Jamの魅力は本当に奥が深い!
話はとぶが、最近は本当にTVを観なくなった。 理由は簡単、つまんないから。 学園会のような大勢が出てきて身内で楽しんだり、知っても知らなくても関係ないようなクイズをしたりと、どうも見ようという気にならない。 TVは劣化してきたな、と単純に考えていたが、理由までは考えなかった。 でも、Monster Jamやプロレスと比較することで、理由がおぼろげながら見えた気がする。 それは、プロかプロでないかの違い。 プロとは何か、ということになるが、プロとは、あることを突き詰めていくこと。 突き詰めていった先に、型ができ、定石を創り、ルールができる。 Monster Jamも適当に走ったり飛んだり跳ねたりしているようで、明らかに型があった。 観客は、型の美しさや定石を観ることの安心感を楽しんでいる。 プロレスも同じと思う。 コントロールされた危険性は、型や定石、ルールの下で成立している。 だから観客は安心して楽しむことができる。 あっ、そういえば、落語も同じだ。 磨き抜かれた型や定石に対してファンがつく。 そうだ、我々の仕事も同じだ。 特にエンジニアは、長い年月をかけて型を習得し定石を学び新しいものを実現する。 そう思ったときに、今の仕事の環境がプロを育てにくくなっているな、と感じてしまった。 それが、TVの番組にも現れているんだろうな、と思った。 マズイじゃん、このままじゃ日本が。 それに対して、Monster Jam、恐るべし!
今一度、プロとは何か、型、定石、ルールの大切さについて見考えてみる必要がある。 イノベーション、イノベーション、と古いものに囚われてはいけない風潮があるが、イノベートして生まれたものは生まれた瞬間から古いものになるわけで、それを活かしていくには型を創り定石化しないと継続的な改善ができず、結果廃れていく。
Monster Jamを観て考えることで、将来に向けての光明が見えたような気がします。
生き残れるのはプロだけですね。