変わりモノがいい!

変わりモノには価値がある・・・ハズ?

在宅勤務って本当にいいの?

武漢ウイルスには困ったものです。

今年の2月の時点で武漢ウイルスの影響がここまでになるとは思ってもみませんでした。 最初は、武漢の市場で売られた動物による影響という話でしたが、時間が経つにつれ正しいと思われる情報が伝わってき始めていると思います。 そういう状況で考えてみると、欧米各国や台湾は最初から真実を知っていた可能性があり、それゆえ何も知らない日本だけが対応方法を間違えたのかな、とも思ってしまいます。
そういう映画チックな話は別にしても、現在の状況に対応していかないといけないという事実があり、前代未聞の事態に政府も国民も翻弄されています。
三蜜はダメよ、外出自粛、緊急事態宣言と続き、大企業を中心に在宅勤務が始まっています。 でも、皆、大丈夫?

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在宅勤務、できる?

在宅勤務ができるかどうかという話の時、業種によってできるできないという話がでるが、まずはできる業種で検討してみたいと思います。 例えば会社の本社勤め、工場における間接員、役所の窓口係以外、等々。
この業種では在宅勤務ができても不思議ではないですね。 ところが現実はどうでしょうか。 まず、今までに家で仕事をしたことがある人が何割いるでしょうか。 10年20年前ならまだしも(そのころは労働に関する規制が今ほど厳しくなかったので)、今の時代では残業時間の制約も厳しくなり守らないと法的な罰則がある中で、家で仕事をする人は管理職でないかぎりほとんどいないのではないかと思います。 家で仕事をしたことがない人が家で仕事をする、ということは結構大変なことでして、インフラ整備(ネットワークやPC以前に机さえないかも知れません)や働く環境作り(子供がいたら厳しいですね。 都会に住むパパはマンションに自分の部屋があるのでしょうか?)、規則正しい生活、どれ一つとっても一朝一夕にできるシロモノではないと思います。
また、そういうものを他人の力を頼らずに自分で構築しないといけません。
アフターコロナ(アフター武漢ウイルス)の話が出始め、アフターコロナにおいては世界が大きく変わり、在宅勤務、テレワーク、リモートワークが多くなる、という話も出ていますが、おいおい本気で言っているのかい?誰のことを言っているの?東京に住んでいる、ごく一部の話?と思っているのは僕だけでしょうか。

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在宅勤務のメリットってなに?

今回のような感染症対策での外出自粛の場合には在宅勤務も致し方無いと思いますが(心の中では在宅勤務と言いながら実は休業だね、と思っていますが)、平常時に戻った時、在宅勤務(リモートワーク、テレワークを含む)のメリットって何なのでしょうか? お家で仕事をする(在宅勤務ではなく家でも仕事をする、という意味です)、ということを長くやってきた僕の経験から言えば、何時からでも仕事ができ、何時間やっても問題がないし、好きな時に中断できる、ということでしょうか。 これは結構大きなメリットで、時間を有効に使えます。 通勤時間が不要も同じ効果ですね。
ということで、在宅勤務のメリット その1:時間が有効に使える。
  時間が有効に使える、ということを生産性が向上する、と書いているものも
  ありますが、ちょっとどうかな、と思っています。 初歩的すぎるだろ、と。
在宅勤務は会社に行かなくて良い(全くではなく毎日はという意味で)ことから採用できる人の範囲が広がる可能性はあります。 出産するために退職した人の復帰もそうですね。 また、遠く離れたところにいる特殊な人を雇うというようなこともできる可能性はあります。 俗にいう、余人に代えがたい、という人ですね。
ということで、在宅勤務のメリット その2:採用可能範囲を広げることができる。
いろいろと考えてみても、在宅勤務のメリットってこれぐらいしか思いつきませんでした。
このメリット その1もその2も、個人、に依存していて、チームでの仕事には必ずしも向いていない可能性があります。 向いていない、とまでいうと言い過ぎかも知れませんが、自己完結でできることしか在宅勤務ではできない、と思っています。 
自己完結でクリエイティブな仕事をするときのみ在宅勤務が有効かな、と思います。
AppleやGoogle、Facebookはリモートワークを薦めていないという事実があります。
チームで仕事をするということにはリモートワークは全くと言っていいほど向いていないと思います。 なぜAppleがあんな巨大な本社ビル(?)を作ったのか、僕には何となくですが判るような気がします。 非定常な環境を定常的に提供し、それを一人ではなく協創環境として提供することでイノベーションを生み出してもらおうと考えているわけです。 在宅でイノベーション? う~ん、考えにくいですね。 超優秀な理論研究者なら可能かも。 

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日本のホワイトカラーの生産性の低さの問題が根底にあり、無駄な時間を使わないように、そうだ通勤時間は無駄だ、会議は無駄だ、在宅勤務だ、という気持ちは理解はできますが、良い答えではないと思います。
在宅勤務は、あくまでも自己完結で仕事ができ結果を出せる人がやることですね。

それでも在宅で勤務できるようにはずるべきと思います。

では、在宅勤務は不要か、というと、そうではなく、在宅勤務は出来るようにすべきといます。 でも、在宅勤務に全てが変わるという話ではなく、在宅で勤務しても良い、という方向に持っていくべきということです。 20世紀においては、日本の企業の競争相手は日本の企業でした。 21世紀の今、日本の企業の競争相手は日本の企業ではありません。 というか企業自体の国籍も良く判らなくなっています。 Samsungは韓国企業ではないですよね。 これからは日本の企業だって似たようなことが起きえます。
でも、日本で暮らしている我々の思考形態には日本でのDNAが大きく影響しており、簡単には変わりませんし、全てを変える必要もありません。 そういう中で海外の企業との競争に打ち勝つには日本が得意とするやり方を伸ばし、良くないやり方を変えていく必要があります。 アメリカで働いたときに一番驚いたのは、求人の仕方です。 日本では求める職に対する定義を行わずに求人していますが、アメリカではjob discriptionによって細かく規定されています。 このJob discriptionは職に就いた後も仕事に対する定義として労使間で大切にされます。 このため、アメリカではチームを作りやすいというかチームを作らないと物事が進まない原因になっています。 アメフトが一番判りやすいですね。 全員に個別の役割があり、必要な機能を集めてチームを作る。

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では、日本は?というと、日本の管理職はプレーイングマネージャーを期待されており、役割はグレーと言うか広い人もいれば狭い人もいるし、自分の仕事の定義を記述できる人はいないのではないかと思います。 日本でも成果主義が入ってきて職務定義をているところもありますが、それは人事総務系が作っている定義でアメリカなどで行われているものとは根本的に違います。
日本人が大きく勘違いしていることに、日本人のほうがアメリカ人よりチームで仕事することが得意、と思っていることです。 日本人の言うチームとアメリカ人の言うチームは別物で、アメリカ人の言うチームが世界で言うチームと思います。
え~、それでは日本はどうやって世界で勝っていくの?ということになります。
その答えがありました。 昨年のラグビーワールドカップでの日本チームです。
この時の日本チームは、本当に、チーム、でした。
でも、他の国とは違うチームでした。
一人一人が卓越したプロであり、他のメンバを補完できる能力を持っている。
これを強く感じさせられました。
なので、日本チームの試合を見るたびに涙がでてきて止まりませんでした。
めざす姿を見たような気がします。
今は漠然とした感じですが、いつの日か頭を整理して記事にできればと思っています。
在宅勤務からの話の展開ですが、世の中が右と言っているときは右を向いてはいけない、敢えて左も見てみましょう、という意味を込めて書きました。

最後にもう一つ。

普通に在宅勤務でできる仕事は、そんなに遠くない将来AIを使った業務処理に移行するかも知れません。

僕たちは、自らが自分の価値を自分で表現できるようにならないといけない時代の扉のところにいると思います。

今回の武漢ウイルス騒動は、その日が来るのを早めてしまったと思います。

頑張りますか!

それでは、また。

(参考図書)

僕が過去に買ったチームに関する本を紹介します。 どれもお薦めです。 

  

 

 

 

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