変わりモノがいい!

変わりモノには価値がある・・・ハズ?

コンピュータ将棋を対局させてみました。

世界コンピュータ将棋オンライン大会が開催されました。

ここにも武漢ウイルスの影響がありました。 本来ならば第30回世界コンピュータ将棋選手権として5月3日から開催予定でしたが、中止を余儀なくされ、オンライン大会としての開催になりました。 第30回世界コンピュータ将棋選手権に出場予定だった55チームの内、40チームが参加した模様です。 優勝は水匠で決勝リーグで7勝1敗だったようです。 残念ながら第29回の優勝者のやねうら王さんは出場しなかったようです。
ということで、コンピュータ将棋を勉強している身としては、選手権に出場されている将棋がどんなものかを体験すべきと思い、そのソフトをPCにインストールして動かしてみることとしました。

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参考までにオンライン大会の決勝リーグの結果を添付しておきます。

news.yahoo.co.jp

まずは準備

コンピュータ将棋を動かすには2つの要素が必要になります。
一つが、操作環境であるGUI(グラフィックユーザインタフェース)
一つが、指し手を決めるエンジン
コンピュータ将棋の開発者は基本的にはエンジンの開発を行っている人たちです。
今回、GUIとして将棋所というソフトを使うことにしました。
1)GUIのインストール
将棋所は、Bonanza、ponanza、Blunderなどの強豪将棋フリーソフトを便利に利用できるフリーウェアの将棋GUIソフトです。
インストールは、下のURLのページを参考にして行いました。

shogidokoro.starfree.jp

2)指し手を決めるエンジンのインストール
GUIと指し手を決めるエンジンの通信に関するプロトコルとしてUSIプロトコルが使われています。 USI(Universal Shogi Interface)プロトコルに関しては以下のURLに判りやすい説明がありますのでご参考。 

qiita.com
指し手を決めるエンジンのことをUSIエンジンと言います。
今回、どのエンジンを入れるかなと考えて色々調べてみると第29回コンピュータ将棋選手権の優勝エンジンが、やねうら王であることが判りました。 当確ですね。
代表的なUSIエンジンとしては下のURLのページに書いてあるようなものがあり、今回は、その中からMacで動くものとして以下のものを選びました。
・YaneuraOu:第29回世界コンピュータ将棋選手権 優勝
・Nozomi:第29回世界コンピュータ将棋選手権 ライブラリ不使用者表彰2位
・Apery:同3位
・技巧:第26回世界コンピュータ将棋選手権 準優勝 27回3位
それにしても、物凄いものが簡単に手に入る世の中になったのだなと、時代の変化を痛感する次第です。

USIエンジンのインストール

USIエンジンが決まったのでインストールしましょう。 インストール方法は以下のURLに手順が書かれていますのでご参考。
要は、必要なファイルをダウンロードし、Makeし、USIプロトコルでの動作確認を行う、これだけです。

ringocatnote.com

最初のエンジンをインストールするときは少々悩むかも知れませんが、2つめ、3つめと進むにつれて慣れれば簡単、システムとして良くできていると思います。
ということで上の4つのUSIエンジンをインストールしました。

いよいよ対局開始

ということで、まずは同じUSIエンジン同士をぶつけたらどうなるかを観たかったので、やねうら王とやねうら王を対局させました。 結果は、両者入玉。 勝敗はつきましたが無理やり勝敗が付いたようなもので、引き分けですね。 
次にやねうら王とAperyを対局させましたが、Aperyが止まってしまいました。 同様に技巧に関しても同じ結果になりました。 僕のMacの環境に無理があるのかも知れません(GPUを動かせていないと思うので)。
最後に、やねうら王とNozomiを対局させました。 持ち時間は1時間です。 その時の様子を動画にして30倍速で観れるようにしましたので観てください。


20200509将棋対局

なんとNozomiが前年度の優勝者であるやねうら王に勝ちました。 対局の状況を観ていましたが、指し手が変わっていて凡人の僕には理解不能でした。 プロ棋士さえ負けたりするので当然といえば当然ではありますが、凄いものができたもんだな、というのを肌で感じました。 ちなみに、やねうら王と対局してみましたが、すぐに負けました。 USIエンジンの凄さという意味では、手を考えているとき、CPUがフル稼働している証拠にファンが物凄い音を出して回っていました。 よっ、考えているね~、てな感じで。  

ということで、今回はコンピュータ将棋の紹介でした。 僕も世界コンピュータ選手権にチャレンジできるように精進していきたいと思います。

では、また。

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