変わりモノがいい!

変わりモノには価値がある・・・ハズ?

ちょっと一息

なにごとも余裕をもってやらないといけないですね。

昨日は、作ったコンピュータ将棋のプログラムを、ああでもない、こうでもない、と四苦八苦して動かしていました。 気がつけばブログの記事を書くこともできずに1日が終わっていました。 いけませんね。 まるで現役時代そのものですね。 心に余裕がない仕事は上手くいきませんよね。 余裕なくやってしまった理由は、作ったコンピュータ将棋が思ったより弱かったこと。 価値ネットワークを使った方式では、1手先のことしか予測しなかった関係か一致率が60%を超える値ではあったものの方策ネットワークを使った方式より弱く、やねうら王に30手以内で負けました。 その後、方策ネットワークを使ったコンピュータ将棋で、色々と条件を変えてやねうら王に挑んだり、方策ネットワーク+価値ネットワークを活用して探索を行うモンテカルロ木探索を使ったコンピュータ将棋でやねうら王に挑むも50手程度で負けました。 それでは、ということで僕と対局、とやってみましたが、なんと、将棋ウォーズ3級のの僕にも負けてしまいました。
ちょっと一息して、落ち着いて原因を考えてみましょう。

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作ったプログラムって、そもそもどのレベル?

僕が作ったコンピュータ将棋のプログラムは、ベースは、将棋AIで学ぶディープラーニング、という本にあるプログラムで、これをMacに入れ、PlaidMLの上にKerasを入れGPUを使うチャレンジをし(訳あって休止)、ベースとなるプログラムがWindows用のものなのでMacに適合するように色々といじってきたものです。

過去の記事にも書きましたが、Macはディープラーニングには向いていなくて色々と不都合かことが起こります。 GPUの使用を諦めざるを得なかったのはTensorflowがGPUに上手くデータを送れなかったことにありますが、GPUを使わないでも課題があり、プラットフォームであるChainerがMacを推奨OSとして扱っておらず、動作の保証はしない、とか、Tensorflowの計算精度が良くない可能性があるとWarningが出るとか、対応策としてopenBLASというのを入れようとしたらMacOSをダウングレードしないと入らないとか、え〜一体どうすれば良いの?のオンパレードです。やはりMacは芸術系ですかね。なにかできないかとネットを調べてみた結果、極論すれば2つのことがありました。一つは、コンピュータ将棋が強くなる原因となった、探索、と、評価関数、を改善すること。

news.mynavi.jp

もう一つは、学習の量を増やすこと。 下の記事には自己対戦で5億局面なんて数字も出ています。

ascii.jp上で紹介した本の著者である山根さんは学習を1年近く続けているようで、いまでも強くなり続けているようです。
yaneuraou.yaneu.com

 

作戦の見直しが必要です。

 先人たちの努力の足跡や2年前の最強ソフトに飛車角落ちで勝つソフトがでるというようなコンピュータ将棋の世界で、少なくともなんらかの特徴を持ったソフトを作ろうとすると長期戦略のもとで作業を進めていく必要がありますね。 

news.yahoo.co.jp


よく考えると仕事でも同じですよね。 1年や2年でやることなんて知れているわけで、本当の意味で成功するには10年はかかりますね。 
現役時代、2002年にモジュール設計について検討と調査を開始し、2年後に1日目のチャレンジとしてモジュラー設計を適用した(と思い込んでいた)装置開発を行い見事に失敗し(過去の装置となにも変わらなかった)、それから2、3年悩み、2回目のチャレンジを行い(チョットは変わったがあくまで当社比であり他社比では???だった)、これも失敗し、2010年に目的・目標を全く変え、設計手法を全面的に見直したた3回目のチャレンジでやっと売れる製品にすることができた、ということを経験してきました。 このときの1回目、2回目の失敗と同じことを今やっているようにも思えます。 人の真似で成功しようとした。 世の中、そんなに甘くないですよね。 それと、特徴がなかった。 よく、一芸に秀でる、といいますが、何事にもそういうことが必要と思います。 そして、それを作り込むための、割り切り、も必要になります。 要は、自分の頭の中で時間をかけて熟成させることが大切ですね。 時間をかけることで色々なシミュレーションもできるし、チームもできる。 これ結構大切です。 
ということで、コンピュータ将棋とは長く付き合っていきたいので、長期計画でゆっくりと進めていきたいと思います。 今は近視眼的に集中しすぎていましたね。
それにしてもコンピュータ将棋の世界をのぞいて解ったことですが、ディープラーニングの関する技術の進化は激しく、それに対応というか、それを牽引している若者の能力の高さには脱帽です。 おじさん(おじいさん:もう少しで前期高齢者の仲間入り)も負けないぞ!

次なるチャレンジは?

コンピュータ将棋と長期的なお付き合いをすると決めたのは良いですが、では、浮いた時間でなにをする?となります。このことについては、この週末にNetflixでも観ながら考えてみようと思います。      

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では、また。

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