変わりモノがいい!

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新棋聖誕生

異次元の強さです。

棋聖戦第4局、藤井七段が渡辺棋聖を111手で破り17歳11ヶ月で最年少でのタイトル獲得となりました。

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渡辺棋聖は現役棋士の中で最強の棋士と思いますが、その渡辺棋聖がある瞬間からキツネにつままれたように簡単に負けています。
第4局を観ての感想としては、藤井七段の圧倒的な強さを感じたというより、渡辺棋聖がなぜこんなに簡単に負けるのかが判りませんでした。
不思議な感じです。
ということで、何が起きたのかを分析してみたくなりました。

将棋所の出番です。

分析には、AIの活用よね、ということで、将棋所を使うことにしました。
将棋所に今回の棋譜を入力し、AIで解析する、というやり方です。
今回の対局の様子はYoutubeに動画としてUPされています。
この動画を見ながら一手一手、将棋所に入力しました。
そして解析開始。
解析の様子を下の動画に示しています。
画面の下側が先手の渡辺棋聖で上側が後手の藤井七段です。
AIが解析した結果は、数値として画面の下にグラフで表示されます。
グラフの棒が上に伸びた時は先手優勢です。
グラフの棒が下に伸びた時は後手優勢です。


棋聖戦第4線

動画を観ると判りますが、ある一手までは渡辺棋聖が若干ではありますが優勢でした。
ところが78手目の藤井七段の5三桂で形勢に変化が生まれ、83手目の渡辺棋聖の4八歩で形勢が逆転したことが明確になり、あとは111手目の投了まで坂道を転げるが如く後手の勢いが増していきました。
不思議なんですよね。
78手目で藤井七段が優勢?となる前の77手目は渡辺棋聖が5三桂打ちで王手をかけ先手優勢と判定されているのですが、その直後の手で後手優勢に変わっています。
渡辺棋聖が攻撃しても藤井七段は受けるというより渡辺棋聖の攻撃が攻撃にならないような攻撃を仕返しているように見えます。
その典型が、79手目の7三角成と次は飛車を取るよ、となっても藤井七段は飛車を逃げずに3八銀と渡辺棋聖の飛車取りに行きます。
攻撃が攻撃にならない、渡辺棋聖は戸惑ったと思います。
藤井七段の将棋を観ていていつも不思議に思うのは、ある瞬間から相手は何もできなくなるというところです。
攻撃しても攻撃にならない。
ボクシングで言うクロスカウンターというか攻撃した倍返しが返ってくる。
そんなふうに見えます。
とにかく強い。
過去に見たことがないタイプの強さに見えます。
次は王位戦があります。
藤井棋聖の将棋は観ていて気持ちがいいですね。
一手一手が新鮮です。
次も異次元の強さで勝つことを期待したいと思います。

では、また。

(参考情報)

shogidokoro.starfree.jp

 

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