Bose Soundlink Miniを修理することに決めました。
Bose soundlink miniの修理再開です。
先日、Anki Overdriveの車の修理に失敗したばかりですが、Bose soundlink miniの本格的な修理をやってみることにしました。
僕はBoseのスピーカーは3つ持っていました。
一つははるか昔に買ったデカいスピーカー、残り2つはアメリカで買ったBluetoothタイプのスピーカーでBose sounde revolve+です。
でも以前からBose soundlink miniの音が好きでいつか手に入れたいなとと思っており、今年になってメルカリで買うことになりました。
貧乏性で少しでも安くと思いバッテリーが充電できないというジャンク品を買いました。
簡単に治せると思っていたのですが、これが大間違いで新品のバッテリーに交換したりしましたが結局治せませんでした。
この一連のことは過去に記事にしていますので興味がある方は一読ください。
この時は内科的な修理をしたわけですが、今回は外科的な手術をすることにしました。
大改造です。
前回の修理の過程で判ったことは、バッテリーが充電できないことからスピーカーを鳴らすこともできず、バッテリーが充電できないのはバッテリーに問題があるのではなくスピーカーの制御部によるバッテリーの健全性判定が勝手にバッテリーが異常であると認識したことから始まっており、これを書き換えない限りこのスピーカーを動かすことはできないということでした。
ということで前回は一旦修理を諦めました。
ぜも、その時に調べた記事の中に外科的修理を行って、このスピーカーを動かすことに成功した記事もありました。
今回は、それと同じことをやってみます。
外科的修理って何をするの?
今回参考にする記事は2つです。
まずは分解の仕方を懇切丁寧に説明しているコレ。
これを見ながらスピーカーをバラバラにします。
そして改造内容はコレ。
この記事にあるように、Bose soundlink miniは下の図のような構成になっています。
問題は、Controller boardにあります。
ここにバッテリーが異常であるという情報が書き込まれています。
今回は、Controller boardを使わずにスピーカーを鳴らせるようにする改造を行います。
すなわち、
Power supply boardとBat.adapterを中継基板を作って接続し、
Bat.adapterとAmplifier boadを接続します。
ということで、今回のメインの作業は、Power supply boardとBat.adapterを接続するための中継基板の作成になります。
ここで厄介なのが基板に使っているコネクタがFFCであるということです。
素人にはまずハンダ付けは不可能です。
そう思いながら記事を見ているとブレイクアウトボードっていう単語が目に入りました。
下の写真の下の基板ですね。
あれ?FFCコネクタ付きの基板を売っているのか?
凄いですよね、Amazonで調べたら売っていました。
34ピンの基板と32ピンの基板を買いました。
実現すべき回路はコレ。
基板以外にジャンパーピンと抵抗が必要です。
ジャンパーピンは、ブレッドボードでも使えるようにしたのものを選びました。
抵抗はプルアップ抵抗です。
35年から40年前に基板を設計していた時はTTLを使っていたのでプルアップ抵抗は4.7kオームを使っていましたがCMOSの場合は4.7kオームでは小さいようで(電流が大きい)今回は10kオームとしました。
一通りの部品をAmazonで手配したので入手次第改造に入りたいと思います。
安心して分解することにします。
なんとか改造できそうなのでBose soundlink miniを分解しました。
本当にバラバラにしました。
分解前の姿はコレ。
バッテリーを外します。
裏のパネルを外します。
これは小さなマイナスドライバーをスピーカー本体とパネルの間に入れて剥がす感じで1周してパネルを取り外します。
ちなみに写真に写っているのがPower supply boardです。
そしてPower supply boardの横の黒い板部材を外します。
裏パネルと同じようにして表側のパネルも外します。
正面の黒い板部材を外します。
最後にスピーカー本体下部の基板(Controller board)を外せば分解終了です。
部品は上から、スピーカー、各種基板
各種基板は、左から、
Power supply board、Controller board、Bat.adapter、Amplifier board
下の写真に表パネル、本体、下パネル
バラバラです。
後は改造するだけです。
成功を祈っておいてください。
今日はココまで。
では、また。
(記事後記)
そういえば現役時代には、こんな本も買って読んでいました。
この本は不要になったのでメルカリに出品していますが、食いつきはイマイチです。
最近のエンジニアは興味ないのかな?
35年前に競合先の製品をチームで分解して解析したことを思い出します。
メカだめでなく電気系も、基板回りも。
僕はプリント基板のパターンを全部しらべて回路図に落としました。
8ビットマイコンだったので逆アセンブルもしたかもしれません。
時間がタップリある古き良き時代です。