変わりモノがいい!

変わりモノには価値がある・・・ハズ?

日本は未だに20世紀型?

イノベーションのジレンマって本当にあるんですね。

クリステンセン教授の本に、イノベーションのジレンマ、という本がありますが、今の日本の状況を見ていると本に書かれている通りのことが起きているなと思います。 今の日本の全てが良くないとは思ってはいませんが、一つだけ不思議に思うことがあります。 強かった日本はどこに行ったのか、なぜ再び勝とうとしないのか、ということです。 今の日本を見ていると勝つ気がないとしか思えません。 皆一等賞、で育ったからですかね。 教育の影響は絶大です。 2017年から2年間、アメリカで生活して感じることは、日本ってなんて貧しいんだ、いまのままでは日本は沈没する、ということです。 反論は沢山あると思います。 日本が貧しいって?日本ぐらい貧富の差がない国もないだろ、という声が聞こえてきそうです。 それも事実と思いますが、アメリカにいて感じることは、単に収入の多い少ないが生活の豊かさを支配しているわけではなく、例え収入が少なくても、それに応じた生活ができる選択肢があれば結構豊かに生活できる、ということです。 ちょっと言い過ぎかも知れませんが、アメリカの良いところは日本に比べて選択肢が多いことです。 この選択肢の少なさが日本を窮屈にしているようにも感じます。 今こそ変わるときです。 今を逃すと本当に後悔しそうです。

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なぜ日本では選択肢が少ないのだろうか?

アメリカで感じることは日本のエンジニアの質の高さです。 よく、日本の大学は入るのは難しいが出るのは簡単、それに対して、アメリカの大学は入るのは簡単だが出るのは難しい、などと言われますが、どの領域を対象とした話か理解できない時があります。 少なくとも日本のエンジニアは平均値で見た時は世界一だと思います。 問題は平均値でしか勝てないということです。 アメリカのエンジニアは多くが???という能力の人間ですが、その中に一人二人とてつもなく優秀な奴がいます。 これが脅威なのです。 アメリカで生活しているとアメリカの色々なシステムの優秀さに驚かされます。 道路にある信号制御システムもその一つです。 車を効率よく流す仕組みが出来上がっています。 スーパーの会計システムも日本よりは使う側に便利なシステムです。 優秀な奴が考えたんでしょうね。 AppleにしてもGoogleにしてもMicrosoftだってそうだと思います。 少数の超優秀なメンバが引っ張っていると思います。 また、アメリカでは上長の命令は絶対的なものです。 命令に背くということは企業でいえばクビになっても良いという意味です。 このため、アメリカでは決まったことは皆守ります。(そんなことない、やらない奴はやらない、というのも事実ですが、やらない、であって、別のことはしない、ということです) 日本との違いは軍を持っているかどうかの違いなんでしょうかね。 この、少数の超優秀な奴が作ったモノを命令を守る多くの人間でオペレーションする、というのがアメリカのやり方、と理解しています。 方や日本はどうでしょうか。 物事の決め方は合議制であり、決まっても守らない奴がでる(やらない、ではなく、別のことをやる)。 また、そのことに対する罰もないので結果、物事の変化はなく進み方も遅い、というように感じています。 これが日本の社会の平均値的な姿かな、と思います。 偏見だ、という声が聞こえてきそうですが、今の日本を見ていて一番寂しく感じる点がこの点です。 今、コロナの件で各国の財政出動の話が賑やかですが、日本以外の国は今までにない対応を取っていますが、日本だけは前例踏襲的な対応で本当に平均値的な対応だと思います。 平均値では競争に勝てないんですよね。 また、この対策内容の決め方も合議制のように見えます。 非常事態には非常事態に応じた対応や決め方があって良いはずです。
平均値的と書きましたが、これが生まれている原因は、選択肢の無さが原因と思います。 言い換えれば多様性の無さ。 20世紀の日本においては経済成長が約束されていたような面があるため金太郎的な人間が求められていました。 効率のためには多様性を排除しないといけませんでした。 無駄なことはやってはいけませんでした。 そして日本は成功しました。 日本が成功したのは、その時代はまだ競争相手が少なかったので効率を良くすることで勝負に勝てていました。 (皮肉なことに世界の中には競争相手が少なく、日本の中にうじゃうじゃと競争相手がいました。 そうです、電機メーカが正にそれです。 結果、1社も本来の姿では生き残っていない状況になりました。 これは日本にとって本当に良くないことだったと思います。 日本の中にSamsungが沢山あっても仕方ないですよね。) でも、21世紀は違った光景が広がっています。 競争相手は格段に増えています。 効率が成功に対するパラメータにならなくなってきました、というか、日本は効率を成功のためのパラメータとして使えなくなってきました。 平均値的な発想では行き詰るようになりました。 これが今の日本の閉塞を生んでいる原因のように感じています。 他者との違いを生み出すことが成功への道です。 でも、今までは他社より効率を上げることで成功してきたわけで、他社とは違うものを創れ、といってもすぐには対応できないですよね。 さて、どうやってそれを見つけましょうか。

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AIも同じことで悩むかも。

今、AIが第3次AIブームで賑やかですが、AIを上手く使うのは本当に難しいなと思っています。 上に書いた日本の悩みがそのまま出てきます。 どういうことかと言うと、Pythonを使ってアプリを開発するとき、高度な機能をもったライブラリが既に準備されているので開発者はそのライブラリに設定するデータを準備したり、学習を行ってアルゴリズムの強化をしていくことになります。 でも、これって皆同じことができるわけで他者との差別化をどこでやるの?という話になります。 そういうことで今、データサイエンティストに脚光が当たっているわけですが、それも答えになる訳ではありません。 一番大切なのは、課題解決力、そのための課題抽出力ということになります。 顧客の課題が何かが判らないと何を解決すべきかが判らず、そういう中で作った機能は使い物にならないものになる可能性が高くなります。 では、皆で顧客の課題が何かを考えよう、そうだ顧客にも聞いてみよう、というのが20世紀のやり方であったと思います。 マーケティングですね。 日本企業は国内マーケティングは完璧にやっていましたね。 ドラッガー博士は言っています。 マネジメントの目的は顧客創造であり、そのための基本機能は、マーケティングとイノベーションである。 マーケティングは顧客を良く知る必要があり、20世紀では顧客自身が顧客とその顧客のことを良く知っていたので、顧客に聞けば顧客のことが判る時代でした。 その昔、日本企業にはマーケティング部門がなく営業部門だけしかありませんでした。 でも欧米でいう所のマーケティング部門の仕事を日本の営業部門がやっていたように思います。 でも日本の中だけで。 僕が付き合っていた営業マンは通常は宮崎に拠点がありましたが、東京の顧客から夕方、今飲んでいるんだけど遊びに来ない?と言われたら飛行機にのって駆け付ける、なんてこともやっていました。 顧客密着型で特定顧客に関する情報把握情報収集、マーケティングをしていました。 それで成功できた時代です。 でも、今、顧客は顧客のことが判らず、顧客はその顧客のことも判りません。 例えばムーアの法則。 これは本当に人類に対する貢献の度合いは絶大だったと思います。 強力かつ正確な羅針盤として世界中の企業が悩まずに企業活動を進めることができました。 でも、ムーアの法則は終わりました。 そのとたんに、あのインテルでさえ混迷の時代に入り込みました。 顧客に聞いても本質的な顧客の課題は見えてこなくなりました。 ということで数年前から脚光を浴びてきたのがマネジメントの基本機能のもう一つであるイノベーションです。 日本は未だに20世紀型?と書いたのは、日本は未だに20世紀型です、と言いたくて書きました。 アメリカは既に21世紀型に移行しています。 イノベーション型企業がたくさん生まれています。 GAFAは正にイノベーション型企業です。 僕が思うにSamsungは違いますね。 Samsungは日本型企業の究極版で終着点ではないかと思います。 ジョブ理論という本がありますが、この本の中にイノベーションの事例が幾つか書かれています。 これからの日本企業は、最低限、イノベーション型企業に変化していかないとません。 どうやって? 悩んでいる企業は沢山あります。 大手企業も悩んでいます。 できればそんなに遠くない時期に、この点に関する僕の考えを書いていきたいと思います。 少なくとも21世紀の日本人が幸せな暮らしを送るためには20世紀型からの脱却が必須ですので、例え答えが見つからなくても悩みを共有し同じ土俵で考えることで皆さんがヒントをつかまれるかも知れません。 考えることは良いことです、考えて考えて考える。 ではまた。

  

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