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武漢ウイルスとの戦いで思うこと -未来は予測できず適応するしかない-

似た光景を見たことがあるね。

武漢ウイルスがこんなに大変なことになることを誰が予想できたでしょうか。
ウイルスは身の回りに沢山います。 そして今までもSARS、MARSといった脅威に人類は適切に対応してある程度限られたダメージで乗り切ってきました。
ところが、今回の武漢ウイルスでは、アメリカのCDC(米国室病予防管理センタ)でさえ対応を失敗することになってしまいました。
負けるわけがないCDCが武漢ウイルスに負けてしまった。
この話、いつか読んだ本に書いてあったことと似ていないか?と思い、本棚を調べてみました。 ありました。 アメリカ軍がイラクのアルカイダ民兵集団AQIに苦戦した話と似ていました。 AQI対応は、アメリカ軍にとっては苦痛だったと思います。
なにせ最新装備の米軍のエリート特殊部隊が寄せ集めの民兵集団であるAQIに苦戦したわけですので。 この話が載っていた本がコレ。
TEAM OF TEAMS
武漢ウイルスによる環境激変時代を生き抜くためのヒントを与えてくれると確信します。 未来は予測できるものではないく適応するしかない、これが本書が読者に伝えたいことです。 さて、どうやって? 

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米軍はなぜAQIに苦戦したのか。

 2003年春、エリート軍事組織である統合特殊作戦任務部隊(特任部隊)がイラクに入りました。 当初はサダム・フセイン体制を倒すために従来型の大規模な軍事作戦を展開していました。 それが、その年の秋にはザルカウイ率いる過激主義者を中心としたスンニ派不満分子との不正規戦へと変わっていきました。 特任部隊は、惜しみなく資金をつぎ込み、十分に訓練を積んできたにも係わらずザルカウイの組織に敗北濃厚な状態になってしまいました。 特任部隊は、ザルカウイの組織の軍事力に手を焼いた、というよりも、訓練での想定とは根本的に違う環境に手を焼いていました。

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特任部隊は昔ながらの秘密主義・縦割り主義のピラミッド式軍事組織だった。
かたやAQIは、装備も古く小規模だがスピードに優れた組織だった。
このことは、日本で流れるニュースからもうかがい知ることができました。
特任部隊は、目まぐるしく変化する環境への適応を求められていたのです。
米軍は、この状況を分析・研究しました。
そしてたどり着いたのが、トップダウン型の指揮統制スタイルによる問題解決ではなく、共通の目的のために協働する「チームのなかのチーム」によってのみ、目まぐるしく変化する環境に対応できる、という結論でした。
TEAM OF TEAMSは、これを普遍的な原則として纏めたものです。

武漢ウイルスへの対応がなぜ似ていると思うのか

武漢ウイルスへの対応には、国によって明暗が見られました。
最も成功した台湾、当初は成功のはずだったアメリカ、最初から不安たっぷりの日本、なぜ成功したのか判らなかったが結局成功していなかった韓国、様々です。
アメリカのCDCが、イラクにおける初期の特任部隊のピラミッド組織を思い出させました。
かたや台湾は、イラクで学び変化した後の特任部隊の姿のように思えました。
環境に対応できなかった組織と、環境に対応できた組織。
日本は、どちらでもなく、最新装備がなく小規模現場任せという組織に見えました。
韓国は台湾に似ているようで実は違っていました。 最新装備らしく見えたものがあっただけでした。
そして今、世界は国民全員の行動制限をかけるという強硬手段にでています。
こうするしかなかったのだと思います。
これは1回は良いと思います。 2回目、3回目も同じように全国民に行動制限をかけるのかというと、これは違うでしょ、となってきます。
ウイルスへの対応は、今回のような行動制限 ⇒ ワクチンによる免疫 ⇒ 集団免疫と進んでいく必要があるわけで、これを如何に上手く進めるかではないかと思っています。
このための最新装備も必要です。
ネットワーク環境や人の行動トレースソフトやリモートワーク環境やリモート学習機能や新形式の宅配や色々なものが出てきています。
でも、見ていると初期の特任部隊が持っていた最新装備と同じだな、というものが多いように思います。
そうです、TEAM OF TEAMSとして活動できるようなことにはなっていません。
ピラミッド型組織で最新装備を持ったとしても環境変化に対応できるわけではありません。
特任部隊がイラクで学んだようなことを僕たちも学び変化する必要があります。
皆さん、TEAM OF TEAMSを読んで、複雑化する世界で戦うための新原則がどういうものかを理解してみませんか。
そして、当分の間つづく武漢ウイルスの恐怖という環境への対応策を考えてみませんか。
いまのまま、陽気な引きこもりを続けるわけにはいきませんよね。

では、また。

(参考図書)

 

 

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