変わりモノがいい!

変わりモノには価値がある・・・ハズ?

Apple Watchがブレイクする?

やっと認可がおりそうです。

先日のネットのニュースで、Apple Watchが医療機器の認可を取得したのではないかという話が流れてきました。
この話は、医療機器や医薬品の審査・承認などを行う、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構が公開した「認定・登録外国製造業者リスト」に、具体的な製品名などは含まれていながAppleが掲載されている、とMacお宝鑑定団Blogが報じたことが背景にあるようです。
このことは、とても喜ばしいことで、認定されれば、日本では認可が取得できていないため利用不能となっているApple WatchのECG(心電図)機能が使える可能性がでてきます。

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僕は、アメリカに住んでいた2017年のブラックフライデーにApple Watchと併せてiPhone SEを買いました。
わざわざアメリカで買った理由が、アメリカで買わないとECG機能を使えなかったからです。 この一点で買いました。

ECG機能って、そんなに凄いの?

使って見ないと判らないかも知れませんが、これ、本当に優れものです。
アメリカで多くの人が、このECG機能で命を救われています。
僕もAppleのコマーシャルや下の図のような機能説明を見て、即、買おうと思いました。

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というのも、僕は41歳のときに(1998年)心筋梗塞を患いました。 ゴルフ場で苦しくなったものの心筋梗塞と気づかず最後までプレーして自宅に帰りました。
ラウンド中も苦しくてティーグラウンドでう~んって唸ったりはしていました。
その後、夜間診療に行っても運悪く小児科医が担当で心筋梗塞と判断できませんでした。 最終的に次の週の金曜日、発病から1週間後に別の病院に行って心臓の中にできた血の塊がエコーに映り緊急入院になりました。
こういうこともあり心臓にダメージが残りました。
それから20年以上たち、かなり心臓が疲れてきていました。
結果的に心房細動という姿で心臓の疲れと言うか経年劣化が出ていました。
アメリカにいるときから心房細動が起きていることは気づいていました。
それもあって、Apple WatchのECG機能はのどから手が出るほど欲しいモノでした。

使った感想は?

予想通りというか、予想を超えるようなものでした。
実際の僕の記録データを添付しましょう。
これは正常時の心電図です。
心電図は、アプリを起動しApple Watch横のボタンを押し続けることで測定できます。
測定時間は30秒
割ときれいに波形の記録ができます。
このように問題がないときの状態を洞調律といいます。

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次に心房細動の時の心電図の波形です。
2ケースを示していますが、どちらも心拍と心拍の間隔に違いが発生していることが判ります。
こういう状態でも体感することはありません。
これが怖いのです。
正にサイレントキラーです。

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次が、心房細動が起きるような心臓の状態での心拍数の状況の記録です。
1日の中で心拍数が40から167まで大きく変化しています。
167という高い心拍数は運動しているときに発生しているのではなく、安静時、僕の場合には就寝時に発生しています。

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そしてこれが月ベースでの心拍数の記録です。
良くない状態が続いていたことが判ります。
ちなみに心拍数の最大値は、220引く年齢とのことで、僕の場合には約160となります。
心拍数が上限の状態や上限を超えた状態になっていたことが判ります。

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Apple Watchで測定したデータはiPhoneに記録されます。
僕は定期検診時に主治医にデータを観てもらっていました。
そして主治医と相談の上、心房細動を防ぐための手術であるカテーテルアブレーションを行うことを決めました。
Apple Watchを使っていなかったら、もっとひどい状態になってはじめて手術の決断をたかも知れません。
41歳の時になった心筋梗塞がまさにそうです。
倒れる1か月前に軽い症状(ちょっと胸が苦しい)がでただけで、それまでは何も起きていないというか体感はありませんでした。
今回の心房細動も同じです。
違いは、毎日、自分の心臓の状態を測定していたかどうかだけです。

これからの医療の方向性を示していると思います。

昨日の夕方のニュースで、武漢ウイルスがうつることを恐れて、病院に行く人が減っており、健康管理に不安が残る、というようなことを言っていました。
特に高齢者は日々の健康管理の目的もあって病院へ行っているのだと思います。
武漢ウイルスが状況を変えてしまったわけですが、悪くない面もあります。
上に書いたように簡単な測定器で毎日データをとっておき、それを半月に1回とか月に1回、主治医がチェックして医療方針を決める。
このほうが正確な治療ができるようにも思います。
どうでしょう、心臓に心配がある人はApple Watchを試してみませんか。
今は血圧や血中酸素濃度(これ結構重要です)は測れませんが、そのうち可能になると思っています。
お薦めです。

では、また。

(参考データ) 













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