なんだこれ? アメリカで買った楽しいもの:Anki OverDrive
幼いころ憧れたレーシングカーキットがハイテクになっていた!
憧れのレーシングカーキットがハイテクになっていた。
その名は、Anki OverDrive
anki.com
レーシングカーキットは今のオジサンたちの憧れの的だった。
僕は1957年生まれ。 戦争が終わったのが1945年なので終戦後10年ちょっとしかたっていない時に生まれたわけで、小学生2年生の時に東京オリンピックがあった。 日本は復興に向けて皆が一生懸命に生活している時代で僕の家も両親は共働きで余裕はなかった。 数か月に1回、街中にあるデパートに行くわけだが、そこのおもちゃ売り場にレーシングカーキットがあったのだが高くて買えなかった。 レーシングカーキットは憧れの的だった。
あれ? レールがない。
ところがアメリカで見つけたレーシングカーキットAnki OverDriveには、走行路にレールがない。 どうやって走るんだ?
50数年ぶりに出会ったレーシングカーキットは奇妙な部品の集合体だった。 なんの工夫もないようなシートにしか見えない走行路、このシートの表面はツルツルで端に磁石のようなものが付いていて、シートとシートはその磁石を使ってくっつけているだけで電気的な接続は見当たらない。 シートの中に何か入っているのだろうなということしか考えられない。 シートは、直線、カーブがあり、それらを組み合わせて走行路を作る。 シートの適当なところを架台で浮かして3次元的な走行路にもできる。 シートに対して給電は一切ない。 これだけ。 あれれ? では車のほうがハイテクなのかな?と思ったが、トミカのほうが良さげに見える何の変哲もないクルマ。 これをスマホやタブレットにダウンロードした専用のアプリで動かす。(注記:下の動画はAnkiの公式動画です)
Under The Hood | Anki OVERDRIVE Explained
何だこの動きは!
走行路を組み立てるまではAnki OverDriveに対する不思議な感じしか感じなかったが、動かし始めた途端にビックリ! 2台のクルマがきちんと前後に整列し走行路を整然と1周する。 おいおい何しているんだ、と思ったらタブレットの画面に走行路のデータというか絵がでてきた。 ええっ?走行路を計測していたの? 偉い!!
走行路を計測し終わると2台のクルマはスタートラインに自動的に並ぶ。 いよいよスタートできる。 1台をタブレットで操縦し1台をコンピュータが操縦する。 スタート! ななな、コンピュータ上手。 負けてなるか、ということで延々とレースを繰り返した。 時代が50数年前に遡り気持ちは昭和の少年が宇宙人からのプレゼントで遊んでいるような不思議な感覚を持ちながら。
でも、残念ながら、これもアメリカ製。 こういうものを創れる柔軟な頭を持って仕事をしたかったと悔やむというかアメリカの凄さを感じながら遊び続けた。
若者よ、アメリカに負けないくらい遊び、アメリカを驚かすことができるおもちゃ、製品、インフラ、ソフト、えーい、なんでもいいから創ろう。