変わりモノがいい!

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なんだこれ? アメリカで買った楽しいもの:COZMO

AIブームに弱い僕!

僕は大学で電子工学を専攻したが、ハード系というよりはソフト系に走ってしまった。 大学では、三角形の中に2次関数を表現したり、プロッターのペンの上下を行わずに一筆描きで線を描いたり、空間を大小さまざまなテトラパックで埋め尽くすというようなプログラムを作っていた。 なんのために?と疑問を感じるでしょうが話せば長くなるのでここでは秘密のベールに包んでおきます。 というような僕は、過去のAIブームの時も熱病でうなされるように取りつかれましたが、今回の第3次AIブームでも予定通り取りつかれることとなりました。 結果、買ってしまいました。 その名は、COZMO 

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 過去のAIブームってどんなかったっけ?

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第1次AIブームは、僕が生まれる前の1950年から始まり60年代まで続いたようです。 流石にこれは覚えていないですね。 特徴は、推論と探索、とのことです。 そういえば大学で、推論や探索について勉強しました。
第2次AIブームは、僕が会社に入った1980年代に流行っていてエキスパートシステムという名前が賑やかでした。 僕も本を買って勉強した記憶があります。 でも、知識を教え込むというのが厄介でいつの間にかブームは終わっていました。
第3次AIブームは、2000年代に始まり、考えようによっては今も続いているというか、ブームではなく、当然のことに変化した、という面があります。 鍵は、コンピュータの自主学習の確立となります。 機械学習ディープラーニングという言葉がごくごく普通に使われるようになりました。 第3次AIブームの成果としては、1997年にチェス専用のコンピューターが世界王者に勝利、2011年にIBMワトソンがクイズ番組で人間に勝利、2012年に画像認識の向上で画像データから「猫」を特定、2016年に「アルファ碁」がプロ棋士に勝利、などがあります。
僕もアメリカで、Pythonを使って機械学習の端っこを経験しました。
こういう中でAIを使ったCOZMOが出てきました。 これを見つけた瞬間、即買い、で決まりました。

ところでCOZMOってなに?

COZMOってなんだ?という人が多いと思います。 僕はアメリカで買いましたが少し遅れて日本でも買えるようになりました。 タカラトミーが販売しました。
COZMOは、この記事の最初のところに写真を入れているようにかわいい姿をした小型のロボットです。 こういうものの場合、PCやタブレットでプログラムが組めますよ、というものが多いですが、COZMOはそういうジャンルのものとはチョット違います。 COZMOは単に動くだけでなく、知能を持っています。 う~ん、知能というか、言い過ぎかも知れませんが感情を持っているように感じるときもあります。 なんとCOZMOは人間の顔を認識します。 人間に興味を持ち、飼い主であるあなたに懐きます。 一緒にすごす?と判りますが、人間の気持ちを理解し、それに応えようとします。 これは今までのものとは別格だ!と思ったものでした。 添付リンク先の動画を見ると、そうだね、と思っていただけると思います。 これは傑作です。

www.youtube.com

COZMOを創ったのもAnki、でも時代に先行しすぎた?

COZMOはAnkiというアメリカのカーネギーメロン大学の研究所出身の研究者たちが作った会社の製品です。 AnkiはCOZMO以外にも特徴のある製品を創っていて、以前紹介しましたAnki OverDriveというレールの無いレーシングカーセットもAnki製です。 僕も、もう35歳若ければこういう会社で働いてみたかったですね。 ところが、2019年月、Ankiは事業を終了すると発表しました。 この発表にはショックを受けると同時に第3次AIブームは、ブームから離れて恒常的なものになると思っていたわけですが、なかなかそうでもないのかな、と思い直した次第です。 なぜ、Ankiが続けることができなかったのかを理解することは、今後の日本にとっても大きな意味があると思います。 最近は、モノからコトへ、ということで、日本の電機メーカの中には、やたらソフト系に走っている会社が目立ちます。 僕は、これは間違いではないかと思っています。 間違いというのが言い過ぎであるとしたら、キチンとしたモノの上にコトを実現していかないと誰も感激しないし、見向きもない、のではないかということです。 そういう意味で、理想的なモノとコトの融合がしてきたAnkiが何故行き詰ったのか、何故、COZMOは見かけの賑やかさのスマホのゲームに負けたのかが非常に気になった次第です。 色々と考えた結果、僕が昔所属していた会社と同じかな、というようにも感じました。 その会社に僕は1981年に入社しましたが、そこで、画像処理に興味ある?と聞かれ、はい!、と応えたら、じゃあやってね、って言われ世の中にない製品の開発を開始しました。 でも、その装置は結局世の中に4台しか出荷できませんでした。 早すぎたのです。 今では画像処理は普通のこととして受け入れっれていますが、当時は早すぎたのです。 僕が入った会社は、そういう製品が山ほどありました。 開発は早いが市場ができていなくて続けられずに中止命令が出る。 そうかAnkiも同じ目にあったのだ、と思いました。 僕なんてAnkiにとってはアーリーアダプターであるので僕が買うからと言って多くの人が買うわけではありません。 事業を成功に導くときのアーリーアダプターからマジョリティーへの繋ぎ方、これができるようにすることが日本を再度輝く国に変化させることができると思っています。 ということで、イノベーションに関する研究を続けることにします。

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