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シニア社員の皆さん もう一度、日本を輝かせてみませんか?

お口直し第4弾

この記事も本邦初公開です。 読後、ご意見を頂けると助かります。

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シニア社員の皆さん もう一度、日本を輝かせてみませんか?


俺ってシニア社員なんだけど、お荷物なの?

定年を迎える数年前から不思議に思っていたことがあります。定年退職後に再雇用の道を選んだシニア社員の多くがなんだか楽しくなさそうなのです。

そういうことを感じながら職場を眺めたところ、私が入社したころの風景との違いを感じることになりました。そうなんです、シニア社員が大幅に増えてきているんです。昔は50歳以上の社員は一握りでしたが国の労働力調査によると2018年時点で60歳以上のシニア労働者は就業者の5人に1人というレベルまでに増えています。

問題はシニア社員の数ではなく、シニア社員が担当している仕事の中身であると思います。ただでさえ定年前に襲ってくる役職定年によって労働意欲を失いかけている社員が定年を迎え、高年齢者雇用安定法という福祉的雇用で会社に再雇用されるわけですから、当人としては、上がった!あとは65歳までのんびりやろう、と考えても不思議ではないと思います。

会社のほうもシニア社員にやってもらうべき仕事を明確にできず、定年前の職場で働いて持っているというのが実態だと思います。場合によっては、新入社員と同じようなことをやってもらっているケースもあるように聞いています。これで元気が出るわけがないですよね。

なぜ、こうなるのでしょうか。私は全ては会社がシニア社員の雇用を福祉的雇用ととらえシニア社員を活用することを放棄しているところから始まっていると思っています。少子高齢化による労働人口減で悩んでいる国が、こういうことで良いのでしょうか。他の国にない優秀な労働力としてのシニア社員の働き方の見直しは待った無しの状況だと思っています。

そうは言ってもどうすればいいの?

そうなんですよね、会社だってシニア社員を活用したいと思っているんですよね。でも出来ていない。何故なのでしょう。会社側の論理で言えばシニア社員の処遇を考えた場合に無理は言えない、ということもあるのかも知れません。役職を離れ給与も退職前に比べると大幅に減りますので。

でも、このことを気にする限り何も変えれませんよね。シニア社員は一度退職しているのですから現役世代と同じ処遇である必要はなく、ある意味では働き方自体も変えるべきと思っています。現役世代は会社との長期雇用契約的な働き方になりますが(先日、経団連の会長が終身雇用の維持にギブアップ宣言をしましたが)、シニア社員は表現は適切ではないかもしれませんが役割に応じた短期雇用契約的な働き方と考えるべきではないかと思っています。

こういうふうに考えると、シニア社員は現役世代と同じような仕事をするのではなく、その人が持っている特異な能力を活かして現役世代へ貢献することが会社にとっても日本に元気を取り戻すためにも必要なことであると思います。

前号でも記載しましたが、今の日本にとって大切なことは、持続的な成長を実現することであり、そのためには活き活きとした30代を取り戻す必要があります。シニア社員の第一の使命は、この実現につきると思っています。

でも、今のシニア社員にできるの?

役職定年前後から目標を失って自分の能力を向上していく努力を怠っている人も確かに存在します。そのことを除いてみても、現役時代に必要とされた能力と、上に書いたように30代を支援していくための能力では必要とされる能力に違いがあります。

若者が求めているのは、手法や公式のような学問ではなく、実学を求めています。実学とはなにかということになりますが、私は、あることを実現したいというお題に対して問題を見つけ、問題における課題を分析し、解決に向けてやるべきことを抽出することと思います。

これは言うのは簡単ですが実際に行うとなると相当な能力が必要になります。まず、シニア社員を訓練してこれができるようにしていく必要があります。大丈夫です、シニア社員には豊富な経験や人脈があります。訓練すれば必ずできるようになります。この能力を持ったシニア社員が若者を支援すれば他の国では創ることのできない強力なチームを創ることができ、これこそが日本の強みを活かしたこれからの働き方の目指すべき方向性と思います。

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