変わりモノがいい!

変わりモノには価値がある・・・ハズ?

セカンドキャリアの選択肢

定年だ、さて今から何しよう、シニアの道?

私事ではありますが、2017年3月末で定年を迎えました。 現役時代には、俗にいうモーレツ社員として多少強引な手法も使いながら世界の競合に伍していくための手段として事業拡大に全力を投入してきました。 定年後は事業拡大の夢の実現のためにセカンドキャリアとして再雇用制度のもとでシニア社員になりました。 セカンドキャリアとは人事労務用語で「第二の人生における職業」を意味しプロスポーツにおいて多用された言葉でしたが、最近では労働力確保、年金受給時期高齢化への対応から中高年齢者を企業内外に再配置する言葉として広く知られるようになりました。 企業内への再配置としては、定年退職後の再雇用によるシニア社員制度があります。 シニア社員制度では、それまでに蓄積した素養や知識、スキル、経験を生かして専門職や特別職として働くスタイルを目指すことになります。

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シニア制度に問題はないのかな?

シニア社員制度の理念は悪くはないと思うのですが、実際の職場では、同じ人間が同じ仕事を長く担当することになり、更に悪いことに、シニア社員になることで権限を失った状況で昨日と同じことを今日も続け、結果、従来以上に世の中の変化に対応できなかったり進化のスピードを遅くしてしまう問題があります。 一時期脚光をあびたSamsungでさえGAFAの前では色あせ、更にはGAFAでさえ安泰ではないというような急激に変化する世の中への対応が今の日本企業には最重要な課題であり、待ったなしの状況と思います。 これらの企業と日本の企業の大きな違いは、2つ、夢とスピード、と思います。 事業や仕事に対して夢を持てれば仕事のスピード、質は確実に向上します。 シニア社員がこれを支援できるかということになりますが、シニア社員自体が処遇面(給与、役職等)で夢を持てない環境で現役世代の支援を行うことは現実的には厳しいと言わざるをえません。 このため、私は2019年3月末でシニア社員を辞め、本当の意味でのセカンドキャリアを開始すべく個人事業主として多くの企業に対するコンサルティング業務を行う道を選びました。 これまでに蓄積した素養や知識、スキル、経験を生かして日本を強くすることに少しでも貢献していきたいと思います。

(追伸)
ということで2019年4月から12月までコンサルタント業務を行いました。 12月からはチョット事情があり休止中ですが、短いコンサルタント業務ではあるものの感じるところが多々ありました。 中小企業の多くは経験者の知識、知恵を求めています。 僕がお付き合いした会社の中には、ある会社を定年退職した人を開発部の部長として招いていました。 こういう弾力性のある運用が必要なんだなと思いました。 日本では大量の定年退職者が今から市場に出てくるわけですが、活用しない手はないと思います。 また、ある会社では全社的なプロジェクトを始めるところで、社外からの経験者による支援を求めているところでした。 社内メンバだけでは、総論賛成各論反対になったときに前に進まないという現象が多く発生します。 こういうプロジェクトを支援することで、その会社のリーダー層に刺激を与えることができ、結果、その会社を活性化できる可能性があると思っています。 日本企業というか日本社会は真面目に考えすぎて新しい取り組みを受け入れにくい面があり、その結果としてシニアを活用できていないわけで、これを勇気をもって変えていかないと日本は地力がどんどん落ちていく可能性があります。 そうならないようにするための支援も行っていきたいと思っています。
ちなみに私はシニアという単語に問題があると思っています。 この言葉が思考をマイナスにもっていっています。 まずは名前を変えるべきですね。 例えば、コーポレートアドバイザイー、とか、ファクトリーアドバイザーとか、ディビジョンアドバイザー、とか、要はシニア以外だったらなんでも良いですね。 ちょっと極論ですかね。

(参考図書)

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